今の会社に入ってから初めて中間管理職というものを経験しました。
課長という役職に初めてつきましたが、名前だけで決裁権はほぼありません。
社長や部長がいて、当たり前のことですが毎回確認を行う必要があります。
自分の裁量でどこまで決められるものかよくわかりません。
なので自分で責任をかぶりたくないので、なんでも基本確認するようにしています。
自分の部署でミーティングを行い、その場ではそれいいな!って言って、新しいことを始めようとします。
しかし、始める前にまず確認。
確認を取ってから実行までにタイムラグがある。
タイムラグがあるだけならまだしも、部署内での意向が通らないことももちろんある。
そうなるとみんなから「なんで?」って言われる。
「そんなこと言われても」と内心では思うけど、そう言われると「自分の説明の仕方が悪かったんかな?」と疑心暗鬼になる。
これだけならまだしも、上からの意向を伝えてみんなの意向に沿わないと「なんで?」ってまたなる。「それおかしいでしょ?」とも言われる。
「気持ちはわかる俺もそれを思った上で皆に伝えている」と内心で思っているが、それを言ってしまうと収拾がつかなくなるのでグッと我慢。
これが世に言う「板挟み」というものかと実感した。
上から押さえつけられ、下から突き上げられるってこういうことかと。
経験に勝るものはないなと。
自分は真面目な方ではないからやり過ごすことはできるが、世の中の真面目な中間管理職の方々はこんな状況が続くと自分を責めたり、どうしたら良いかわからなくなって精神的に病んでしまうこともあるのかなと簡単に想像できる。
世の中の部長さん・課長さん今日も一日お勤めご苦労様です。
若者が役職につきたくないという気持ちもよくわかる。
役職について良いことなんてほとんどない。
優良企業であればしんどい仕事の対価として高い報酬が支払われますが、私のようなしがないサラリーマンが勤めている中小企業に高い報酬を支払えるほどの体力はなく、ただやり過ごすことしか方法はないのです。
でも人生勉強になるという点ではこれほどの経験はないかなと思います。
いつも勉強させてくれてありがとうございます。私は今年で去りますが、この経験をより多くの社員たちに経験させてあげてください。
そして多くの退職者を今後も生み出し続けてください。
会社は拡大し続けても社員が幸福を得られない会社をこれからも繁栄させ続けてください。さようなら。